shop ショップ 0
2026.05.12

ダクトの種類を形状・機能・用途・材料・構造・製法別に徹底解説!

ダクトにはさまざまな種類があり、形状や用途、使われる材料によって特徴が異なります。

そのため、違いを十分に理解しないまま選ぶと、設置場所や目的に合わないケースもあります。

本記事では、ダクトの種類を形状・用途・機能・材料・構造・製法別に解説します。

私たち山陰設備工業株式会社は、ダクト製品の販売を行っています。

製品選びに迷った際の相談にも対応しているため、お気軽にお問い合わせください。

ダクト製品の購入はこちらから

【形状別】ダクトの種類

ダクトは、断面の形状によって空気の流れや施工のしやすさが変わります。

形状別のダクトの種類は、次の通りです。

  • 角ダクト
  • 丸ダクト
  • 角丸ダクト
  • オーバルダクト

ここからは、形状ごとのダクトの特徴や使い分けについて詳しく見ていきましょう。

角ダクト

角ダクトは、断面が四角形のダクトです。

天井裏や壁内など限られたスペースにも納めやすく、建物の形状に合わせて配管しやすいのが特徴です。

そのため、建築設備では広く使われています。

一方で、角のある形状のため丸ダクトに比べると空気の流れがやや乱れやすく、圧力損失に配慮した設計が必要になる場合があります。

省スペース性と施工のしやすさを重視したい場面で選ばれやすいダクトです。

矩形ダクト(共板工法)

矩形ダクト(アングルフランジ工法)

丸ダクト

丸ダクトは、断面が円形のダクトです。

空気がスムーズに流れやすく、圧力損失を抑えやすいのが特徴です。

また、強度や気密性を確保しやすいため、空調設備や換気設備で幅広く使用されています。

一方で、必要な風量を確保するための断面を取ろうとすると、天井裏や壁内の条件によっては納まりにくいことがあります。

性能面を重視したい場合や、比較的スペースを確保しやすい場所に適したダクトです。

丸ダクト

角丸ダクト

角丸ダクトは、角ダクトと丸ダクトをつなぐときに使われることが多い部材です。

設置条件によっては、角形の納まりやすさと丸形の流れやすさの両方を意識して採用されることもあります。

限られたスペースの中でできるだけ性能を確保したい場合や、異なる形状のダクトを接続したい場合に適しています。

角丸ダクト アングルフランジ

角丸ダクト 共板

オーバルダクト

オーバルダクトは、丸ダクトを楕円形に近い形状へ変形させたダクトです。

丸ダクトの空気抵抗の少なさを活かしつつ、高さを抑えられるため、天井内スペースが限られる場所で採用されることがあります。

ただし、一般的な角ダクトや丸ダクトに比べると使用頻度はそれほど高くありません。

【用途別】ダクトの種類

ダクトは、設置する設備や使用目的によって求められる役割が異なります。

用途別の分類は、次の通りです。

  • 空調用
  • 換気用

ここからは、用途ごとの特徴について詳しく見ていきましょう。

空調用

空調用ダクトは、空調機で調整した冷風や温風を各室へ送り、室内環境を整えるためのダクトです。

オフィスや商業施設、工場など、さまざまな建物で使用されます。

空調用では、必要な風量を安定して確保できることに加え、空気が途中で漏れにくいことも重要です。

また、冷たい空気や暖かい空気を運ぶため温度ロスを抑えたり、結露を防いだりするための断熱対策が必要になる場合があります。

快適な室内環境を保つためには、風量・気密性・断熱性のバランスを考えて選定することが大切です。

換気用

換気用ダクトは、室内の汚れた空気や湿気、臭気を排出したり、新鮮な空気を取り入れたりするためのダクトです。

住宅、店舗、工場、飲食店など、幅広い施設で使われています。

換気用では、必要な換気量をしっかり確保できることが重要です。

換気が不足すると湿気がこもったり、臭気が残ったりしやすくなるため、ダクトの経路やサイズを適切に計画することが必要です。

また、使用する場所によっては油煙や湿気、薬品臭などに対応するため、耐食性やメンテナンスのしやすさが求められることもあります。

用途に合った仕様を選ぶことが、衛生的で使いやすい環境づくりにつながります。

【機能別】ダクトの種類

ダクトは、空気をどこへ運ぶのか、どのような目的で使うのかによって役割が分かれます。

機能別の分類は、次の通りです。

  • 給気用
  • 還気用
  • 排気用
  • 排煙用

ここからは、機能別のダクトについて詳しく見ていきましょう。

給気用

給気用ダクトは、空調機で調整した空気を室内へ送るためのダクトです。

室内へ新しい空気を届ける役割があるため、安定した風量を確保し、空気漏れを抑えられる設計が必要です。

また、冷気や暖気を運ぶ場合は温度変化を抑えたり、結露を防いだりするために断熱性も重要になります。

オフィスや商業施設のほか、空気環境を整えたいさまざまな建物で使用される基本的な系統です。

還気用

還気用ダクトは、室内の空気を空調機へ戻すためのダクトです。

建物内の空気を循環させることで、空調効率を高めやすくなるのが特徴です。

給気用ほど空気の清浄さを重視しない場合もあるものの、臭気や汚れた空気が他の場所へ広がらないように配慮する必要があります。

空調全体の風量バランスを整え、効率よく空気を循環させるうえで重要な役割を持つダクトです。

排気用

排気用ダクトは、室内の汚れた空気や熱気、湿気、臭気などを屋外へ排出するためのダクトです。

室内環境を整えるだけでなく、衛生面や作業環境の改善にもつながります。

使用する場所によっては油煙や粉じん、臭気などを扱うため、耐食性やメンテナンスのしやすさが求められることがあります。

厨房や工場などでは、空気の性質に合わせた対策を行いながら、適切に排出できるように設計することが大切です。

排煙用

排煙用ダクトは、火災時に発生する煙やガスを屋外へ排出するためのダクトです。

避難経路の安全を確保するために設けられる設備であり、通常の空調用ダクトや換気用ダクトとは役割が異なります。

排煙用ダクトには、非常時にも確実に機能することが求められるため、高温の煙に耐えられることや、煙漏れを抑えられること、必要な強度を備えていることが重要です。

このように、排煙用ダクトは安全性に関わる設備であるため、一般的な排気用ダクトとは分けて考えることが大切です。

ダクトに使われる材料の種類

ダクトに使う材料は、どれでも同じではありません。

運ぶ空気の温度や湿気、腐食しやすさ、設置場所が屋内か屋外かによって、向いている材料は変わります。

ダクトに使われる代表的な材料は、次の通りです。

  • 亜鉛メッキ鋼板
  • ステンレス鋼板
  • ガルバリウム鋼板
  • スーパーダイマ
  • 塩ビライニング鋼板
  • 表面処理のない鋼板
  • グラスウールボード
  • アルミニウム板

ここからは、ダクトに使われるそれぞれの材料について詳しく見ていきましょう。

私たち山陰設備工業株式会社は、長年にわたりダクトの製造・施工に携わってきた知見を活かし、販売面でも幅広いご相談に対応しています。

用途に応じた材料の選定はもちろん、必要に応じて関連部材まで含めてご案内しやすいのが特徴です。

既製品の選定に迷う場合や、条件に合う製品を探したい場合も、ぜひご相談ください。

ダクト製品の購入はこちらから

亜鉛メッキ鋼板

亜鉛メッキ鋼板は、一般的な空調ダクトでよく使われる材料です。

鋼板の表面にメッキが施されているため、ある程度のさびに強く、価格とのバランスも取りやすいのが特徴です。

そのため、一般的なオフィスや店舗、工場などの空調・換気ダクトによく使われます。

一方で、湿気が多い場所や腐食しやすいガスを含む空気を流す用途では、より耐食性の高い材料を選んだほうが安心です。

ステンレス鋼板

ステンレス鋼板はさびにくく、清潔さも保ちやすい材料です。

湿気が多い場所や腐食性のある空気を扱う場所、衛生面に配慮したい場所で使われます。

たとえば、食品工場や病院、研究施設、薬品を扱う設備などで採用されることがあります。

丈夫で長持ちしやすい反面、材料費や加工費は高くなりやすいため、必要な場所に絞って使うのが基本です。

ガルバリウム鋼板

ガルバリウム鋼板は、耐食性と耐候性に優れています。

一般的な亜鉛メッキ鋼板よりも、屋外や厳しい環境で使いやすいのが特徴です。

雨風にさらされる場所や、長く使いたい露出部のダクトでは候補になりやすい材料です。

ただし、設備ダクトでは、同じく耐食性に優れたスーパーダイマと比較して選定されることもあります。

どちらを使うかは、設置環境や求める耐食性、コスト、加工性などを踏まえて判断することが大切です。

スーパーダイマ

スーパーダイマは、耐食性に優れた高耐食メッキ鋼板です。

屋外に設置するダクトや、湿気・腐食が気になる場所の設備ダクトで使われることがあります。

ガルバリウム鋼板と比較して検討されることも多く、設置環境に合わせて使い分けられます。

また、同じ高耐食メッキ鋼板としてZAMもありますが、設備ダクトではスーパーダイマの方が使用される機会が多い傾向があります。

塩ビライニング鋼板

塩ビライニング鋼板は、鋼板の内面または表面に塩化ビニルを被覆した材料です。

腐食しやすい空気や湿気の多い環境に強いため、排気ダクトなどに使用されることがあります。

特に、薬品を扱う場所や、腐食が起こりやすい排気系統に適した材料です。

一方で、高温に強い材料ではないため、熱を持つ排気や高温環境では適さない場合があります。

そのため、塩ビライニング鋼板は、さび対策を重視したい場所に向いている材料といえます。

表面処理のない鋼板

表面処理のない鋼板は強度が高く、しっかりした構造をつくりやすい材料です。

鋼板そのものは特殊な用途や、補強が必要な部分で使われることが多いです。

ただし、表面処理のない鋼板はさびやすいため、ダクト本体にそのまま使う場面は多くありません。

そのため、通常の空調ダクトでは亜鉛メッキ鋼板などの表面処理された材料が優先されます。

グラスウールボード

グラスウールボードは、断熱性と吸音性に優れた材料です。

ダクトの材料でありながら、断熱材や吸音材の役割も兼ねられるのが特徴です。

結露を抑えたい場所や、送風音をできるだけ小さくしたい場所に向いています。

また、軽量なので施工しやすく、建物への負担を抑えやすい点もメリットです。

ただし、どんな用途にも向くわけではありません。

高温の空気を流す場合や油煙を含む排気などには不向きなことがあるため、主に室内の低圧ダクトで使われます。

アルミニウム板

アルミニウム板は、軽くてさびにくい材料です。

重量を抑えたい場所や、腐食しやすい環境で使いやすいのが特徴です。

施工しやすく、軽量化を重視したい場面に向いています。

一方で鋼板に比べると剛性が低いため、大きなダクトや長いダクトでは補強が必要になることがあります。

ただし、設備ダクトにおけるアルミニウム板の使用頻度は高くありません。

使われる場合は、アルミ製のフレキシブルダクトなどに採用されることが多いです。

また、フード類はアルミニウム製ではなく、耐食性や衛生面に優れたステンレス製が多く使われます。

【構造・製法別】ダクトの種類

ダクトは、形だけでなく「どう作るか」「どうつなぐか」によっても使いやすさが変わります。

同じダクトでも構造や製法が違うと、強度や気密性、施工のしやすさ、コストに差が出ます。

構造・製法別の分類は、次の通りです。

  • スパイラルダクト
  • シームダクト
  • フランジダクト
  • 無フランジダクト

ここからは、構造・製法別のダクトそれぞれの特徴について詳しく見ていきましょう。

スパイラルダクト

スパイラルダクトは、帯状の鋼板をらせん状に巻いて作るダクトです。

丸い形をきれいに保ちやすく、強度や気密性を確保しやすいのが特徴です。

また、空気の流れが比較的スムーズで長尺で製作しやすいため、継ぎ手の数を減らしやすい点もメリットといえます。

継ぎ手が少ない分、施工の手間を抑えやすく、全体として工事を進めやすい構造です。

一方で、分岐や曲がり、異なる形状への接続では専用部材が必要になります。

そのため、まっすぐ長く配管したい場所や、施工性と性能のバランスを重視したい現場で使いやすい種類です。

シームダクト

シームダクトは、鋼板を曲げて継ぎ目を作り、接合して成形するダクトです。

用途に応じて丸形にも角形にも対応しやすく、寸法の自由度が高いのが特徴です。

気密性を高めたい場合や特殊な材質を使いたい場合には、シームダクトが選ばれることがあります。

また、現場に合わせて細かく調整しやすいため、一般的な空調設備だけでなく条件の厳しい設備で使われることもあります。

ただし、性能は継ぎ目の処理や加工方法によって変わりやすいため、製作精度が重要です。

既製品中心のダクトよりも、用途に合わせてしっかり作り分けたいときに向いています。

フランジダクト

フランジダクトは、ダクトの端にフランジを付けて接合する構造です。

フランジダクトには主に次のような工法があります。

それぞれの違いを、次の表で見てみましょう。

工法 特徴 向いている場面
アングルフランジ工法 強度と気密性を確保しやすい 大型ダクト、高い性能が必要な設備
共板フランジ工法 部材が少なく、施工しやすい 一般的な設備、中小規模のダクト
スライドオンフランジ工法 強度と施工性のバランスが取りやすい 施工性も性能も両立したい場面

フランジ接合は安心感のある構造ではあるものの、そのぶん部材や作業が増えるため、コストは上がりやすくなります。

そのため、必要な性能に合わせて工法を選ぶことが大切です。

無フランジダクト

無フランジダクトは、アングルフランジなど別部材を使わずに接合するダクトです。

差し込み継手や専用金具を使ってつなぐため部材を減らしやすく、施工を簡略化して工期やコストを抑えやすいのが特徴です。

そのため、中小規模の空調設備や店舗などで採用されることがあります。

一方で、強度や気密性はフランジ接合より不利になる場合があります。

そのため、大きなダクトや高い気密性が必要な設備では、しっかりした接合方法を選ぶことが重要です。

「できるだけ施工を簡単にしたい」「コストとのバランスを取りたい」という場合に向いている構造です。

さまざまな種類のダクトが安く購入できる!ダクト購入なら山陰設備工業株式会社へ

ダクトには、形状・用途・機能・材料・構造・製法など、さまざまな種類があります。

どれを選ぶかによって施工のしやすさや空気の流れ、耐久性、使い勝手が変わるため、設置場所や目的に合った製品を選ぶことが大切です。

私たち山陰設備工業株式会社では、さまざまなダクト製品を取り扱っており、ECサイトから直接購入できます。

ダクトの製造・施工に携わってきた経験をもとに、用途に合った製品選びをお手伝いできるのが強みです。

「どの種類を選べばよいかわからない」「現場に合う製品を知りたい」といった場合も、条件に合わせてご案内いたします。

ダクト製品の購入を検討されている方は、ぜひ山陰設備工業株式会社へご相談ください。

ダクト製品の購入はこちらから